AIコーディング講習 / Codex + Claude Code

AIコーディングを、仕事で使える力へ。

対象: AIに興味はあるけれど、プログラミング用語や公開作業に不安がある人。コードを全部暗記する講習ではありません。CodexやClaude Codeに頼み、AIが変えた内容を確かめ、安全に公開するまでの道順を学びます。

ゴール: 「何を作りたいか」をAIに伝え、変更点を見て、画面を確認し、公開してよいか判断できること。CodexやClaude CodeなどのAIエージェントをコーディングの相棒として使い、人が結果を確かめる進め方を学びます。専門用語は、最初に日常の言葉へ置き換えて説明します。

AIが変更したコードを人が確認し、安全にWebサイトを公開するAIコーディング講習
AIに任せる 自分で見る 仕事に入れる

「AIで作れた」と「仕事で使える」は別です

AIが作った画面を、人が目的・変更・公開・安全・運用の順に確認する図
AIは作る。人は、目的・変更・公開・安全・運用を確かめます。

知ること: AIは制作を速くしますが、目的を決めたり、間違いに気づいたり、公開後の責任を取ったりはできません。だから人が確認できる範囲を少しずつ広げます。

次: 自分の現在地へ

なぜ確認する力が必要なのか

一度画面が表示されても、利用者が増えたり、設定が変わったりすると問題が出ます。仕事で使う前に、次の4点を説明できるか確認します。

  • 届け方: URLをつなぐDNS、表示を速くするCDN、攻撃を防ぐWAFなどを、何のために使うか。
  • 守り方: 本人確認をする「認証」と、その人ができる操作を決める「認可」をどこで行うか。
  • 直し方: 記録を見る「ログ・監視」、元へ戻す「バックアップ・ロールバック」を用意しているか。
  • 続け方: 料金、表示速度、利用者が増えた時の対応を、誰がいつ見直すか。
例: 問い合わせフォームなら、送信できるかだけでなく「どこに保存されるか」「誰が見られるか」「届かなかった時にどう気づくか」まで考えます。

仕事で使う前に、5つの範囲を確認する

これは次の「Level 0〜5」とは別の確認表です。どのレベルでも、自分が担当する範囲を説明します。

1. 目的誰のどんな悩みを、どう良くするか。
2. 変更AIがどこを変え、人が何を確認したか。
3. 公開どのURLや場所で、誰が使える状態にするか。
4. 安全と復旧情報をどう守り、問題が出たらどう戻すか。
5. 運用誰が、いつ、料金や改善点を見直すか。
作る前: 目的を決める公開後: 続け方を決める
確認: 今の自分は「頼める・変更を読める・公開できる・運用できる・目的を決められる」のどこまで説明できるか、1つ選んでください。

エンジニアのレベルは、使うツールではなく任せられる範囲で見る

小さなAI成果物から事業設計まで、任せられる範囲が段階的に広がる図
できることを一段ずつ増やし、任せられる範囲を広げます。

知ること: 同じAIツールを使っていても、任せられる仕事の広さは違います。目標となるレベル5から、入口のレベル0へ逆順に並べました。まず全体像を見てから、今の自分に近い位置まで下りてください。

次: 説明チェックへ
Level5

事業と組織を含めて設計する

アーキテクト(全体設計の責任者)として、複数サービス、組織、データ、料金、運用責任まで判断します。

  • 任せられる仕事: 事業、組織、複数サービスを含む全体判断
  • 自分で確認: 優先順位、責任、データ、料金を見直す
  • 次の一歩: チームを育て、改善を続ける仕組みを作る
Level4

システム全体を任せられる

安全なログイン、アクセス集中への対応、監視、バックアップ、障害対応を含めて設計します。

  • 任せられる仕事: 複数の画面、データ、安全性をまとめて設計する
  • 自分で確認: 利用者増加、障害、料金への備えを見る
  • 次の一歩: 設計理由を文書にし、チームで共有する
Level3

公開後まで運用する

利用者が使う本番環境へ安全に公開し、サーバー、DB、更新作業、障害時の復旧まで見ます。

  • 任せられる仕事: 本番公開と日々の運用を続ける
  • 自分で確認: 記録、バックアップ、復旧方法を見る
  • 次の一歩: 監視と権限のルールを整える
Level2

AIの変更を読んで直す

Webページの基本構造を説明し、AIが書いたコードを読み、必要な場所を修正・改善できます。

  • 任せられる仕事: AIが書いたコードを読み、必要な場所を直す
  • 自分で確認: 変更前後、リンク、画面、動作を比べる
  • 次の一歩: 情報の受け渡しと保存を学ぶ
Level1

既存サービスを組み合わせる

ノーコード(ほとんどコードを書かない制作方法)で、サイト更新や小さな自動化を作ります。

  • 任せられる仕事: 既存サービスの設定や小さな自動化
  • 自分で確認: 保存、通知、公開が正しく動くか試す
  • 次の一歩: 作業手順と元へ戻す方法を残す
Level0

AIを使って形にする

文章や指示を入力し、AIに画面やコードのたたき台を作ってもらう入口です。まずは小さな成果物から始めます。

  • 任せられる仕事: 文章や1画面のたたき台を作る
  • 自分で確認: 目的と内容が合っているか見る
  • 次の一歩: 小さな成果物を1つ完成させる
例と確認: AIで申込用ページ(LP)のたたき台を作れればレベル0。自分で直せればレベル2。公開後の監視や復旧まで担えればレベル3以上です。今できるレベルと、次に増やしたい1つを決めましょう。

作ったものを、相手が判断できる言葉で説明する

事業者と制作者が、選定理由・安全・費用・復旧などを一緒に確認する図
相手が判断できるよう、理由・安全・費用・復旧まで説明します。

知ること: 技術名をたくさん言えることより、「なぜ必要か」「問題が起きたらどうするか」を利用者や事業者に説明できることが大切です。

次: 道具の役割へ
1. なぜこれを選んだか例: VercelはWebサイトを公開しやすい、Supabaseはデータ保存とログイン機能をまとめやすい、というように目的と結びつける。
2. 他の方法と何が違うか料金、使いやすさ、得意なこと、将来の乗り換えやすさを比べる。1つのサービスを絶対の正解にしない。
3. 壊れた時にどう戻すかログ(動作の記録)で原因を探し、バックアップから戻すか、ロールバック(前の版へ戻す)を行う。
4. 誰の情報をどう守るか認証、認可、権限、秘密情報を確認する。SQLインジェクションは、入力欄からDBを不正操作する攻撃。
5. 毎月いくらかかるか初期費用だけでなく、AIやAPIの利用料、サーバー費、保守時間、監視や障害対応も含めて考える。
6. 利用者が増えても動くかCDNやキャッシュで表示を軽くし、負荷分散で処理を分ける。負荷試験は、多人数の利用を想定した動作確認。

まだ確認が必要な状態

  • 「AIが作りました」だけで説明が終わる。
  • 変更した場所と理由が分からない。
  • 本番のURLや保存先を確認していない。
  • 問題が起きた時の戻し方が決まっていない。
  • 安全性、毎月の料金、運用担当が決まっていない。

仕事で任せられる状態

  • 誰のどんな悩みを解決するか言える。
  • AIが変えた場所と採用した理由を説明できる。
  • 表示、操作、データ、安全性を確認できる。
  • 問題を見つける方法と元へ戻す手順がある。
  • 公開後の担当、料金、改善方法を決めている。
1. 目的を決める誰の何を良くするかを決め、作らなくてよいものも見分ける。
2. 作り方を組み立てる画面、データ、権限、公開方法をつなぐ。これを設計と呼ぶ。
3. データを整える何を、どこに、どんな形で保存し、誰が更新するかを決める。
4. 使いながら直す記録を見て、問題に対応し、利用者の声を次の改善へつなげる。
5. 安全を守るログイン、操作できる範囲、秘密情報、攻撃への対策を確認する。
AIに任せ、人が決めるAIは速い制作担当です。採用するか、公開するか、責任を持てるかは人が判断します。
目的 × 確認 × 改善 = 仕事で使える成果 確認: 作ったものについて、上の6項目を1分ずつ説明できますか。説明できない項目が、次に学ぶ場所です。

4つの道具を、相談・制作・記録・確認で使い分ける

相談、AIコーディング、変更履歴、ブラウザ確認の4つの役割をつなぐ図
相談・制作・記録・確認を、役割の違う道具でつなぎます。

知ること: AIコーディングとは、AIにコードを書かせるだけではありません。相談する場所、ファイルを変える場所、変更を記録する場所、完成画面を見る場所を分けます。

次: 学ぶ5段階へ
相談から公開までのAIコーディング作業図 ChatGPT 目的・整理・依頼文 Codex 編集・実行・レビュー Browser 表示・リンク・操作 Workspace files / terminal / git diff / tests / env 小さく頼む → 画面で見る → 差分で選ぶ
相談

ChatGPT

作る目的、文章、AIへの頼み方を整理します。まず「誰の何を良くしたいか」を言葉にする場所です。

制作

Codex

指定したフォルダのファイルを編集し、動作確認まで進めるAIです。触ってよい範囲を伝えて使います。

記録

VS Code / Git

VS Codeはファイルを見る作業机。Gitは変更前後を記録し、必要なら元へ戻す仕組みです。

確認

ブラウザ

実際のページを開き、文字、リンク、フォーム、スマホ表示を利用者の目線で確かめます。

例と確認: 「ChatGPTで相談 → Codexで編集 → Gitで変更を見る → ブラウザで確認」の順を、自分の言葉で言えれば次へ進めます。

入口から応用まで、1段階ずつ進める

目的を決め、必要な言葉を知り、AIで作り、確認し、仕事へ広げる5段階の図
目的を決め、必要な言葉を知り、小さく作り、確かめ、仕事へ広げます。

知ること: ここでの5段階は、この資料を学ぶ順番です。前のLevel 0〜5は仕事で任せられる範囲なので、別のものとして見ます。「作業場所を知る → 言葉を知る → 小さく作る → 公開する → 仕事へ広げる」の順に進みます。

次: 基本の言葉へ
1. 入口

どこを変える作業か確認する

フォルダ、GitHub、本番URL、管理画面、資料ファイルを区別します。場所を取り違えないことが、安全なAI利用の最初の一歩です。

目標AIが触る範囲を自分で把握する。
git status で変更中のファイルを見る。
確認秘密情報や本番DBを最初から触らない。
2. 言葉

直したい場所を言葉にする

HTMLは内容の骨組み、CSSは見た目、JavaScriptは動き、APIとDBは情報の受け渡しと保存です。分けて言えると依頼が伝わります。

目標問題が内容・見た目・動きのどこか言える。
色の変更なら「CSSを確認して」と頼む。
確認用語だけでなく実際の画面と結びつける。
3. 制作

小さく頼み、見て、直す

1画面、1つのまとまり、1フォームのように作業を分けます。AIには「どこを」「どうする」「何を確認する」を一緒に伝えます。

目標依頼を小さな作業に分ける。
「申込ボタンの文だけ変える」と頼む。
確認大きな一括変更をそのまま採用しない。
4. 公開

公開してからも直せる状態にする

Vercel(Webサイトを公開するサービス)、Git、環境変数、検索で見つけてもらう工夫(SEO)、レビューをつなげます。本番URLを取り違えないことが第一条件です。

目標公開してよいか自分で判断する。
本番URLをスマホでも開いて確認する。
確認pushだけで公開完了と判断しない。
5. 応用

LP、資料、動画、業務画面へ広げる

LP(申込用の紹介ページ)、資料、動画、業務画面も進め方は同じです。目的を整理し、AIに初稿を任せ、人が品質を決めます。

目標AI制作を日々の仕事につなげる。
講座案内をWeb、SNS、資料へ展開する。
確認文章、権利、画像、公開範囲を人が見る。
確認: 5つのタブを順に開き、今できる段階を1つ、次に練習する段階を1つ決めてください。

まず「内容・見た目・動き・データ・履歴・設定」を分ける

1つのWebページを内容、見た目、動き、データ、履歴、設定に分けて考える図
Webページは、内容・見た目・動き・データ・履歴・設定に分けて考えます。

知ること: コードを全部手書きできなくても大丈夫です。AIが何を変えたか判断するために、6つの役割だけ先に覚えます。

次: 作って確認へ
内容

HTML

ページの骨組みです。見出し、文章、リンク、画像、フォームを置きます。例: 「紹介カードを1枚追加する」。

見た目

CSS

色、文字サイズ、余白、並び方、スマホ表示を決めます。例: 「ボタンを青くし、指で押しやすくする」。

動き

JavaScript

クリック後の表示、検索、保存、フォーム送信などを動かします。例: 「メニューを押すと開く」。

データ

API / DB

APIは情報を受け渡す窓口、DB(データベース)は情報を保存する棚です。例: 申込内容を送り、保存する。

履歴

Git

いつ、何を変えたか記録する仕組みです。diff(差分)で変更前後を比べ、問題があれば前の版へ戻します。

設定

Markdown / YAML

Markdownは見出し付き文章、YAMLは項目を並べる設定形式です。教材やカード一覧を人にもAIにも読みやすくします。

確認: 「文章を変えるならHTML」「色ならCSS」「クリック後の動きならJavaScript」と言い分けられるか試してください。

AIへの依頼は「場所・変更・条件・確認」の4点で伝える

場所・変更・条件・確認をAIへ伝え、差分と画面を見ながら直す循環の図
場所・変更・条件・確認を伝え、差分と画面を見ながら直します。

知ること: 「いい感じに直して」では、必要以上の場所が変わることがあります。頼み方と確認方法を先に決めると、初心者でも変更を管理しやすくなります。

次: 安全な公開へ
1. 依頼

4点を入れた依頼の例

場所、変更内容、守る条件、最後の確認を、短い文で順に書きます。

場所: このフォルダの講習ページだけを変更してください。 変更: 基礎の章を、初心者が順に読める文章へ整理してください。 条件: リンク、ID、共通メニューは変えないでください。 確認: 変更差分、PCとスマホの表示、主要リンクを確認してください。
2. 差分

実際に変わった場所を見る

AIの報告だけでなく、Gitのdiff(変更前後の比較)を見ます。関係ないファイル、秘密情報、意図しない削除がないか確認します。

3. 画面

利用者と同じように操作する

PCとスマホで開き、文字のはみ出し、リンク、メニュー、タブ、フォーム送信を実際に試します。

4. 見直し

公開前に別の目で確認する

バグ、表示崩れ、誤情報、著作権、秘密情報を順に探します。独立レビューとは、制作担当とは別の視点で見ることです。

確認: 次の依頼に「場所・変更・条件・確認」の4点が入っていますか。1つでも抜けたら、実行前に書き足します。

公開は「本番で見る・秘密を守る・戻し方を持つ」まで

手元、確認用、本番の順に進み、秘密を守り問題時に前の版へ戻す図
手元から確認用、本番の順に進み、秘密と戻し方を守ります。

知ること: push(変更を共有先へ送ること)だけでは公開完了ではありません。本番URLで見て、利用者が使えることを確認して初めて完了です。

次: 仕事への応用へ
公開

Vercelで本番へ届ける

ビルドは、公開できる形にファイルをまとめる処理です。Productionは本番、Previewは確認用。環境変数は、公開コードに直接書かない設定値です。

安全

影響の大きい操作は止まって確認する

ログイン、DBへの書き込み、決済、管理画面、秘密情報は、確認画面と権限設定を用意します。迷ったまま本番を変えません。

例と確認: 上の4つのボタンを実際に押し、すべて確認済みにできる時だけ「本番公開完了」と伝えます。

Web、資料、発信、事務作業でも進め方は同じ

AIと人の共通作業をWeb、資料、発信、事務へ展開する図
同じ進め方を、Web・資料・発信・事務へ展開できます。

知ること: 「目的を決める → 材料を整理する → AIに初稿を頼む → 人が確認する → 公開後に直す」という流れは、コード以外にも使えます。

次: 公式情報の見方へ
Web

申込用ページを作る

LPは、講座や商品の申込につなげる1枚の紹介ページ。見出し、よくある質問、CTA(次の行動を促すボタン)、フォームを順に作ります。

資料

受講資料を更新しやすくする

Markdown、HTML、スライド、PDFを同じ場所で管理すると、変更履歴が残り、講座ごとの並べ替えや再利用がしやすくなります。

発信

1つの内容を媒体ごとに作り替える

講座の実例を、説明図、Web記事、SNS画像、動画台本へ展開します。AIに初稿を頼み、事実、権利、言葉づかいは人が整えます。

業務

日々の事務作業につなぐ

フォーム、顧客管理、在庫、記事、問い合わせをつなぎます。CMSは、専門知識がなくてもWeb内容を更新するための管理画面です。

例と確認: 自分の仕事から繰り返し作っているものを1つ選び、「材料・AIに任せる部分・人が確認する部分」を分けて書いてください。

だんだん作れるようになる総合演習

プロフィールページ、受講資料、問い合わせフォーム、公開レビューへ進む4つの演習の図
小さな成果物から、公開とレビューまで段階的に練習します。

1回で全部を作るのではなく、4つの演習を小さく積み上げます。演習カードはいつでも見られ、詳しい講習メモだけを下で折りたたんで確認できます。

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01

自己紹介LP

HTML/CSS、画像、リンク、スマホ表示を確認。AIにはセクション追加やデザイン調整を小さく頼みます。

02

受講資料の再構成

Markdown、見出し、要約、線画、タブUIを扱い、文章の流れを保ったまま整理します。

03

問い合わせフォーム

JavaScript、API、入力検証、送信後の表示を学び、秘密情報の扱いを確認します。

04

公開とレビュー

Git、ビルド、Vercel、本番URL、SEO、独立レビューを学び、公開前に止める力を作ります。

講習中の進め方

最初に全体像を投影し、ステージタブで現在地を確認します。その後、基礎語彙を実画面で見せ、最後に各自の題材で小さな依頼文を作ります。

受講後の到達目標

AIに何を作るか説明できる、AIが変えたファイルを差分で見られる、ブラウザで表示と動きを確認できる、公開前に止めるべき点を言える状態を目指します。

次に増やすとよい内容

実際の受講者ワーク、修正前後のスクリーンショット、失敗例の差分、講師のレビュー例、Codexで作った教材の更新履歴を追加すると、受講資料としてさらに強くなります。