朝8時45分、告知はまだ白紙。Codex「1回5〜45クレジット」をムダにしないAIの使い分け
朝8時45分。地域交流会の告知は、まだ白紙です。
正午までに文章を作り、画像を選び、Webサイトへ載せなければいけません。焦った担当者の佐藤さんは、こう考えました。
「一番強いSolに、全部まとめて頼めば安心だろう」
過去資料をたくさん渡し、「詳しく調べて、考え方も全部説明して、長い報告書にしてください」と指示しました。立派な回答は返ってきましたが、告知に使うには長すぎます。結局、短く直す作業が残りました。
朝8時45分、「一番強いSolなら安心」が遠回りの始まりだった
佐藤さんが欲しかったのは、難しい経営分析ではありません。
- 初めて見る人にも分かる見出し
- 日時と場所
- 参加するメリット
- 申込みボタン
必要なのは、この4つです。
ところが「念のため」と資料を増やし、「途中の考え方も詳しく」と出力を増やしました。Codexの使用量は、画面に最後に出た文章だけでは決まりません。読み込んだ会話やファイル、ツールの結果、生成した文章やコードも影響します。
OpenAIの公式案内も、使用量は仕事の大きさ・複雑さ・モデル・実行場所で変わり、大きなコードベースや長時間の作業、長いセッションほど多くなると説明しています。
ここで大切なのは「高性能モデルを使わない」ことではありません。作業に必要な強さを見極めることです。
同じ10万入力+1万出力でも、Luna 4・Terra 10・Sol 20クレジットになる
Codex公式レート表は、100万トークン当たりのクレジットを次のように示しています。
| モデル | 入力100万 | キャッシュ済み入力100万 | 出力100万 | Luna比 |
|---|---|---|---|---|
| Luna | 25 | 2.5 | 150 | 1倍 |
| Terra | 62.5 | 6.25 | 375 | 2.5倍 |
| Sol | 125 | 12.5 | 750 | 5倍 |
比較しやすいように、佐藤さんの仮想タスクを「入力10万トークン+出力1万トークン」とします。
| モデル | 入力分 | 出力分 | 合計 |
|---|---|---|---|
| Luna | 25×0.1=2.5 | 150×0.01=1.5 | 4クレジット |
| Terra | 62.5×0.1=6.25 | 375×0.01=3.75 | 10クレジット |
| Sol | 125×0.1=12.5 | 750×0.01=7.5 | 20クレジット |
同じトークン量という前提なら、LunaはSolより80%少ない計算です。ただし、モデルを変えれば回答品質や必要なやり直し回数も変わります。「すべてLunaが正解」ではなく、「軽い仕事を最初からSolへ渡さない」ための比較です。
OpenAIは、GPT-5.5の典型的なCodexタスクを5〜45クレジットと案内しています。たった1件でも9倍の幅があるのは、依頼の長さ、読み込む量、推論、出力量が毎回違うからです。
問題はSolではなく順番だった。Chat→Luna→Terra→Solで仕事を軽くする
佐藤さんは、仕事を次の順番へ変えました。
Word、Excel、スライドなどの完成品を作りたいならWorkが便利です。ただし、OpenAIはWorkがCodexと同じ使用構造であり、対応プランではCodex、Work、ChatGPT for Excelなどが同じエージェント利用枠・クレジットプールを使うと説明しています。
つまり、CodexからWorkへ移るだけでは節約になりません。 画面を変える前に、仕事の範囲を小さくする方が先です。
出力を5分の1にすると計算上20→14。正午までに終える最後の工夫
GPT-5.6の3モデルは、出力トークンの単価が入力トークンの6倍です。
先ほどのSolの例で、入力10万はそのまま、出力だけを1万から2千トークンへ減らすと、
入力12.5+出力7.5=20
入力12.5+出力1.5=14
出力を5分の1にすると、この前提では合計が30%減ります。
Lunaでも同じ条件なら、4クレジットから2.8クレジットになります。長い報告が必要な仕事もありますが、告知作成のような仕事なら「最後に変更点と確認結果だけ、5行で報告」と頼めます。
また、公式単価ではキャッシュ済み入力が通常入力の10分の1です。ただし、実際にどの入力がキャッシュされるかはタスクごとに異なります。キャッシュを当てにして長い資料を何度も渡すより、必要な資料だけを指定する方が確実です。
物語の佐藤さんが正午までにやったことは、次の4つだけです。
- 「地域交流会に初参加する人向け」と読者を一人に絞る
- 告知ページと画像だけを作業対象にする
- 最終報告を「変更点・確認結果・URL」に絞る
- 終了後に Codex Settings → Usage で実際の消費を見る
強いAIを我慢するのではありません。軽い仕事に軽い道具を使い、難しいところへ力を残す。 それが、AIを一度の花火で終わらせず、毎日の仕事で続ける方法です。
よくある質問
Q. 最初からTerraを使ってもよいですか?
はい。複数ファイルやWeb調査を含む通常作業なら、Terraは能力と使用量のバランスを取りやすい選択です。
Q. Solは使わない方がよいですか?
いいえ。複雑な設計や大規模修正、複数資料の矛盾整理ではSolが役立ちます。難所だけ切り出すのがポイントです。
Q. 実際に何クレジット使ったかは、どこで見ますか?
Codex Settings → Usage Dashboard で残量と最近の使用量を確認できます。記事中の計算は比較例であり、最終判断は自分のUsage画面です。
AI相談では、彦根の地域事業者、学校、福祉施設、個人事業主の方に、実際の仕事を見ながら、無理なく続けられるAI活用の順番を作ります。
AI相談へ相談する参考にした公式情報
- OpenAI:Codexの公式レート表
- OpenAI:ChatGPT WorkとCodexの使い分け
- OpenAI:ChatGPTプランでのCodex利用
- OpenAI:ChatGPTの共通利用枠とUsage Dashboard
※画面名、モデル、料金、利用上限は変わることがあります。この記事は2026年7月31日時点のOpenAI公式情報を基準にしています。数値例はレート表からの計算であり、実際のタスク消費を保証するものではありません。